出会いと運と根気のチャットレディー

3年ほど前に友人より紹介され、チャットレディーの仕事をしてみました。
友人はいわゆるオタクで、決まった相手とゲームや漫画の話ばかりをして稼いでいたため、楽でとても稼げるととても気に入っていました。
実際に私も登録してみると思ったより次々に自分のチャットルームにお客さんが訪れることにびっくりしました。画面に映る待機中の私を見ている人が常に複数おり、なんだか観察されているようであまり良い気はしなかったのを覚えています。なかなかチャットに参加されない方が多かったですが、だいたい5分ほど待つと誰かしらの入室がありました。
初めは慣れず、始めたばかりであることなどを伝えたりしていましたが、やはり高いお金を払ってチャットをする人たちはそんなくだらない会話には興味がなく、挨拶もそこそこに「今日のパンツの色は何?」「もっと露出して」などいやらしい発言ばかりが続きました。
私もチャットレディーで稼ぐことにそこまで本気では無かったし、録画でもされていたら嫌だしと、基本的には露出はお断りをしていました。ただ、そうすると多くのお客さんはすぐに退室されるためお金にはなりませんでした。

根気よく続けていると、露出狂のお客さんに遭遇し突然画面越しにおじさんの性器を映されこちら側が退室せざるを得なかったり、同性愛者の女性の方より露出をせがまれたり、様々なお客さんに出会いました。お金にはならないし、精神的にもとても疲れるしで、友人のようには稼げないと諦めかけた頃、とあるフェチの方に出会いました。

その方は脚フェチで、お客さんの要望はただひたすら脚を写してほしいというものでした。これならできる、と画面に映るようベッドの上に立ったり、縁に腰掛けたり、リクエストに従い様々なポーズをとったりしました。脚の見せ方関してはかなり細かく指摘が入り、手タレ、脚タレのようなパーツモデルはこんな風に撮影しているのかなと思うほどでしたのでかなりのフェチな方だったのだと思います。基本脚さえ写っていれば大丈夫でしたので、ほとんど顔は出しませんでした。なので比較的リラックスしてお仕事できました。

長い時だと1時間近く、ひたすら脚を見られる方だったので少し疲れることもありましたが、これで一気に収入が上がりました。また、そのお客さんに気に入っていただき、何度もチャットで脚を画面に映す日々が続きました。

しばらくすると、そのお客さんは私のチャットルームにはいらっしゃらなくなりました。飽きたのか、チャットをしなくなったのか、理由は分かりませんが突然その方がいらっしゃらなくなり、また以前のようなお客さんばかりが入室されるようになったため、私もチャットレディーを卒業しました。

3年経った今でも、チャットレディーはとても奇妙な仕事だなあと思います。また、どんなお客さんに出会うか、それがとても大きい仕事だと思います。もし私が脚フェチのお客さんに出会っていなければ、おそらく全く稼ぐことなく辞めていたと思います。なので今でもあの妙な脚フェチのお客さんに出会えたのはラッキーだったなと思いますが、私の友人のように、好きなジャンルの話で盛り上がっていやらしいチャットをせずに済む人は本当に稀だと思うので友人は私以上にとてつもなくラッキーだったんだったんだなと思います。

大きな額を稼いだり、すごく良い出会いがあったり、ということはありませんでしたが、人の欲望や普段見ることのない世界、人との出会いなどいろいろ考える機会になり今となってはチャットレディーを経験したということは長い人生の中での一つの思い出としてはありだなと思います。

ただ、本当に本当にお金に困っている人でなければ私は紹介しないだろうと思います。

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